学校公開(オープンデー)は、学校の理念、校風、多様性など、学校について知る絶好の機会です。その学校が自分の子供に合うかどうか、また自分の子供がその学校に合うかどうかを知る機会でもあります。すでに志望校を決めているご家庭は、ぜひ学校が授業を行なっている時間に開催されるオープンデーに行くことをお勧めします。
申し込みを終えたら、学校見学を最大限に活用していきましょう。
目次
- 事前準備をしましょう
- 見学だけでなく、全セッションに参加しましょう
- お子様と一緒に参加しましょう
- 両者のイベントであること
- 目と耳を澄まして
- 案内してくれた人と話してみましょう
- 先生と話してみましょう
- その他の情報ソースについて
1. 事前準備をしましょう
まず、オープンデーの準備をしましょう。学校のウェブサイトをよく読んで、ウェブサイトでわからなかった事、まだ疑問に思っていることをメモしておきましょう。学校見学の際に質問することができます。
2. 見学だけでなく、全セッションに参加しましょう
多くのオープンデーでは、まず校長先生もしくはスクールリーダーシップのどなたかがプレゼンテーションを行い、その後校内を見学します。プレゼンテーションでは、学校の概要についての説明があります。この時、校長先生がリーダーとしてどうかを見てみてください。温厚で親しみやすい人でしょうか。万が一、懸念事項があった場合、前向きに対処してくれそうな人でしょうか。学校のビジョンはどういったもので、それが学校の価値観にどのように影響を与えているでしょうか。世界一話が上手である必要はありませんが、子供たちが学校のすべての活動の中心でなければなりません。
このセッションの中で、全ての子供に当てはまるような一般的な質問をする機会もあります。例えば、学校の宿題の方針についての質問は大丈夫ですが、3年生の週末の宿題について等特定の内容についての質問は控えましょう。校内を見学している間に、具体的な質問をする機会があります。
3. お子様と一緒に参加しましょう
できれば(入学を希望している)お子様を連れてオープンデーに参加しましょう。長いスピーチに少し退屈してしまうかもしれませんが、学校の雰囲気を感じてもらうことも大切です。子どもはとても鋭い視点を持っているので、保護者とは違う視点から学校を見る中で、とても重要な点に気づく事もあります。通学するのはお子様なので、本人が心地よく感じるかどうかが重要です。
4. 両者のイベントであること
オープンデーに参加する際、保護者が学校をチェックしますが、保護者側も学校からチェックされていることを忘れないでください。保護者達はその学校が自分の子供に合うかどうかを見ていますが、学校もまた、各家庭が学校に合うかどうかを見ています。ですから、礼儀正しく、良識ある質問をしましょう。学校に対する熱意を示し、案内してくれた人に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
5. 目と耳を澄まして
授業中に開催されるオープンデーは、子供にとってどのような学校なのかを実感できる素晴らしい機会なので、視覚だけでなく聴覚もフル稼働させましょう。もちろん、子どもたちが積極的に学習している姿もそうですが、笑い声は聞こえますか?子どもたちは楽しんでいますか?子どもたちは積極的に発言していますか?先生とはどのように接しているでしょうか?これらはすべて、活発な学習が行われている幸せな学校を表す要素なので、耳で聞いて確認してみてください。
また、多様性や男女比を重視するのであれば、クラスや学年全体の生徒の構成を見て確認してみてください。
6. 案内してくれた人と話してみましょう
学校見学は、在校生が案内してくれることが多いので、この機会を利用して質問をし、自分の子供の将来のお手本となるのかどうかみてください。子どもは正直に答える傾向があるので、子どもの目から見た学校の本当の姿を感じることができるでしょう。案内してくれた生徒の経験談や学校生活全般に関する質問も良いと思います。案内が生徒か大人かにかかわらず、この機会に特定の学年やカリキュラムに関する質問をするのもよいでしょう。
7. 先生と話してみましょう
先生が生徒達の相手で忙しくしている場合もあるため、常に話せるわけではありませんが、もし先生と少し話すチャンスがあった場合に備えて、有益な質問をいくつか考えておきましょう。教室を見渡して、壁に飾られている成果物やディスプレイから考えてみましょう。例えば、この文章を書き上げるにあたりどのような手順を踏んだのか、分数はどのように教えられているのか、などです。
8. その他の情報ソースについて
最後に、オープンデーは学校への理解を深める良い方法ですが、学校についての情報はそれが全てではありません。学校のウェブサイトだけでなく、学校の調査報告書、ウェブ掲示板、ソーシャルメディア、そして他の保護者達からの情報も重要な手がかりとなります。それらをフル活用してお子供にとって正しく判断していきましょう。