学校選びの中で、子供にとって「適切な」学校を探すのは時に不安であったり難しいです。考慮すべきポイントや質問すべきことはたくさんあります。学校を決める上で役立ついくつかの重要なポイントをまとめましたのでご一読ください。
目次
- 男女別学か共学か
- どのカリキュラムにするか
- 高校卒業後の進路はどうするか
- 学校設備をどこまで重視するか
- 学校のビジョンとミッションに共感できるか
- 学校規模について
- 中学・高校について
- 部活動について
1.男女別学か共学か
長年にわたり、どちらも教育的な利点が挙げられてきましたが、お子様の性格を考慮することも重要です。お子様は性別関係なく友達を作る傾向があるのでしょうか、それともどちらか一方の性別とだけ遊ぶのを好みますか。子供の社会的な人間関係は成長するにつれて非常に重要になるため、この点を考慮する必要があります。
2.どのカリキュラムが合っているか
アメリカやイギリスのナショナル・カリキュラム、ケンブリッジ・インターナショナルや国際バカロレアなどのインターナショナル・カリキュラムなど、各学校では様々な質の高いカリキュラムをしています。カリキュラムを決める際には、お子様がどのように学び、どこで学ぶのが最も幸せかを考えることが重要です。国際バカロレアのように探究心や主体的な学びが好きですか?それとも自国の教育システムのように慣れ親しみのある体系的なシステムの方が好きですか?
また、駐在員のご家庭や仕事の関係で海外の移動の多いご家庭にとって、この点は重要な検討項目です。一時的に母国を離れ、数年後に帰国する予定であれば、母国と同じカリキュラムを提供する学校を選ぶのもよいでしょうし、移動の多いご家庭であれば、国際バカロレアのような、世界中の多くの学校で採用されており、国から国への転校が容易なカリキュラムを検討するのも良いと思います。
3.高校卒業後の進路は?
国の行き来が気軽になる中、海外の大学へ進学する可能性はますます高まっています。昔は、将来希望する大学と同じ教育システムで学ぶ傾向にありましたが、現在では、大学側は、異なるカリキュラムであっても学校の資格を選考する中で比較する事ができるようになりました。家庭によっては、子供が志望している大学と同じような教育システムで学ばせたいと思うご家庭もいらっしゃいます。
4. 学校設備は?
素晴らしい施設を持つ学校もあれば、立地に制約のある学校もあります。敷地が狭い学校でも高いレベルの教育を行なっていますが、お子様の興味のある分野には対応できないかもしれません。お子様がスポーツに熱中しているのであれば、幅広いスポーツを行なっていて、活動できる設備が整っている学校が最適かもしれません。また、お子様が芸術が好きなら、高水準の美術、音楽、演劇の施設がある学校を探すのもよいでしょう。しかし、学業だけを重視するのであれば、小規模校でも要望を全て満たしていると感じるかもしれません。
5. 学校のビジョンとミッションに共感できるか?
これは通常、学校の基本理念としてウェブサイトに掲載されており、学校が達成しようとしている基本的な事柄と、それを達成するための教育内容を定めています。学校の理念や何を最も重要視しているかを理解する上でとても重要です。これらは、学校の理念や何を最も重要視しているかを理解する上で重要です。子供の教育に直接影響を与えるものですから、ご家族でこれらの価値観を理解し、共有することが大切です。
6. 学校規模は?
生徒数や生徒の多様性を重視するご家庭もいらっしゃると思います。1学年1クラスというアットホームで小規模校から、1学年3、4クラスある大規模校まで様々な規模の学校があります。また、文化的に多様性のある学校もあれば、そうでない学校もあります。もし規模や多様性を重視するのであれば、生徒の構成や人数の大小による影響を直に感じられるように、生徒がいる時間帯に学校を訪問することをお勧めします。
7. 中学・高校をどうするか?
初等教育(幼稚園や小学校)のみに重点を置いている学校もあれば、幼稚園から高校まで一貫教育を行なっている学校もあります。よって、高校卒業までずっと同じ学校に通う安心感を求めるのか、ある年齢で転校を考えるのかは重要な考慮すべきポイントとなります。どちらにも利点があります。例えば、同じ学校に通い続けることで、仲間や先生と強い関係性を築くことができます。しかし、6歳の時は内気で小規模校が合っていても、11歳になると自信に満ち溢れ、活発で、より広いスペースが必要となる場合もあります。このような場合、転校して別の学校に行く方が効果的だと思います。
8. どんな部活動があるか?
昨今、多くの親が長時間働くようになり、学校で過ごす時間も長くなっています。適切な放課後アクティビティは、働く保護者の助けとなるだけでなく、子供がいろいろな子供たちと交流する機会にもなります。この場合でも、お子様の性格や興味をよく見て検討しましょう。スポーツの能力を伸ばせる部活動はありますか?音楽はどうでしょう?歌ったり踊ったりできるクラブはありますか?部活動は、お子様の新しい活動を見出すチャンスでもあります。受験を考えている学校には、何か変わった課外活動を実施いないか調べてみてはいかがでしょう。
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