家庭学習のサポートは、子どもの教育面での発達に必要不可欠です。学校はいわゆる教育という面において欠かせない役割を担っていますが、保護者もまた、放課後にポジティブかつ協力的な学習環境を育む上で重要な役割を担います。適切なツール・手段・考え方があれば、保護者は子どもの学習能力、批判的な考察、学校外でも学習する意欲を育むことができます。ここでは、ポジティブな環境作り、学習教材の効果的な活用、教育への積極的な参加に焦点を当てながら、家庭で子供の学習をサポートする様々な方法をご紹介します。
1.学習環境を整える
家庭で子どもの学習をサポートするため、まず初めに学習する環境を整えましょう。静かで快適で、気が散らないような環境をつくりましょう。ついついテレビの前や携帯電話が近くに置いた状態で宿題をさせてしまいますが、気が散ると集中力や効率が低下してしまいます。そうならないよう、静かな部屋の片隅に学習机を置いたり、キッチンテーブルに必要なものをすべて揃えて環境を整えるなど、学習する場所を決めましょう。
スペースは明るくし、ペンや紙、オンライン教材用のコンピュータやタブレットなど、課題に必要な道具を用意しておきましょう。このように物理的にスペースを作ると、学習に集中する時間であることを示す合図となり、子どもたちが生産的な考え方を身につけるのに役立ちます。
2.習慣づける
子どもは、規則正しい生活で成長します。家庭での学習スケジュールを立てることで、計画立てて行動でき、疲弊感を軽減できます。日々のスケジュールには、勉強、休憩時間、食事、課外活動等の時間も盛り込みましょう。このスケジュールを書いて目につくところに張っておくことで、子供が毎日何をすべきかが分かり、スムーズに行動することができます。
学習が計画通りには行かないことはよくあるので、計画内容に柔軟性を持たせることも大事です。科目によっては、他の科目よりも多くの時間が必要な事もありますし、学習内容によっては補習が必要な場合もあります。また、リラックスしたり創造力を働かせられる自由時間も子どもの成長にとってとても大切なので、忘れずに確保しましょう。
3.積極的に関与する
学習している場に積極的に関わることは、家庭で子どもの学習をサポートする最も重要な方法のひとつです。これは、宿題を代わりにやってあげるという意味ではなく、アドバイスしたり、励ましたり、必要に応じて手を貸したりすることです。「なぜそう思うのか」、「この問題を別の方法で解けないか」 など、クリティカルシンキングを促すような質問をしてみましょう。
複雑な課題を、もっと小さく、分かりやすい要素まで分解する手助けをしてあげましょう。子どもがある概念に苦戦している場合は、子どもがイメージし易い例を用いながら理解できるように説明してみましょう。分からないことは積極的に質問させて、すぐにすべての答えがわからなくても構わないことを伝えましょう。これによって、グロースマインドセットが促進され、学習は結果ではなくプロセスであるという考えを強めることができます。
4.読書好きになってもらう
読書は、子どもの教育と全般的な認知能力の発達の基礎となるものです。学校の勉強のためだけでなく、日常的に読書をするよう子供に促しましょう。読書時間を設け、家族で読書をしましょう。フィクション、ノンフィクション、グラフィック・ノベルなど、子どもに興味を持った本を選ばせ、様々なジャンルを読んでみましょう。
小さい子どもには読み聞かせをしましょう。理解力や語彙力を養い、物語をより好きになれ、読書を楽しめます。一緒に本について話し合ったり、登場人物やあらすじについて質問したり、本のテーマを現実の世界と関連づけたりするのも良いです。
年齢が高いの子どもには、教科書や学校の教材以外の読書も促しましょう。子どもが興味を持っているテーマに関する本や記事、ネット情報など薦めてみましょう。さまざまな媒体の読み物に広く触れることで、読み書き能力が向上し、知識の幅が広がり、新たな興味に火をつけることができます。
5.クリティカルシンキングと問題解決能力の促進
学校の勉強を手助けするだけでなく、クリティカルシンキングや問題解決能力を伸ばすように気をつける事も大事です。人生のあらゆる分野で成功するために欠かせないスキルで、子供と一緒に熟考した議論や課題に積極的に取り組むことで培われます。
子どもが自力で問題を解決するように促しましょう。すぐに答えを教えるのではなく、「もし…だったらどうなると思う?」とか、「別のアプローチ方法はあるかな?」など、問題を通して考える手助けになるような質問をするのです。このアプローチは、子どもがレジリエンス(回復力)と臨機応変さを養い、将来困難に直面したときに対処できる能力を身につけるのに役立ちます。
ゲーム、パズル、積み木、チェス、ロジックゲームなどのアクティビティは、楽しくインタラクティブにこれらのスキルを育むのに最適です。これも同様に、「もしも」のシナリオで考えてみたり、さまざまな解決策を試してどれが一番うまくいくかを確かめてみたりなど、子どもに思考するきっかけを与えましょう。
6.テクノロジーとオンライン・リソースの活用
このデジタル時代において、テクノロジーは家庭で子どもの学習をサポートする素晴らしい方法です。オンライン教材、教育アプリ、体験型ウェブサイトは、従来の学習を補完し、ダイナミックでインタラクティブな方法で子どもたちを夢中にさせることができます。例えば、無料レッスン、インタラクティブなゲーム、クイズなど、楽しく体験的に学べるウェブサイトがたくさんあります。
一方、デバイスを使用している時間と、読書や野外活動といった他の学習形態とバランスをとることは重要です。テクノロジーは、身体的活動や社会的活動の代わりではなく、道具として使いましょう。スクリーンタイムの制限を設け、デバイスを気晴らしではなく子供の教育を向上させるツールとしましょう。
7.目標を設定し達成できたら褒める
教科書の1章を終える、算数のある分野をマスターする、創作プロジェクトを完成させるなど、子どもが現実的な学習目標を設定できるように手助けしましょう。その目標をより小さなステップに分け、一緒に達成していきましょう。目標を設定することで、子どもは責任感、誇り、達成感を身につけることができます。
タスクを終えた時に少し褒めたり、長期的な目標を達成したときの大きなご褒美でも構わないので、マイルストーンや達成を褒めてあげましょう。肯定感を高めることは、子どもたちが学習目標に向かって努力し続ける動機になります。これはまた、学習は努力と忍耐が必要な継続的なプロセスである事を理解できるようになります。
8.精神面でサポートする
学習は知的な努力だけでなく、感情的な努力でもあります。子どもは時に、フラストレーションを感じたり、不安になったり、自信喪失に陥いることもあります。そのようなときは精神面のサポートをしましょう。励まし、悩みを聞き、失敗しても大丈夫だと安心させてあげましょう。失敗は成長の機会であり、誰もが一度は困難に直面することを伝えましょう。
子供にとって精神面でも頼れ親しみやすい存在になると支援的な環境が作られ、子供は安心して悩みを打ち明けたり必要なときに助けを求めたりすることができます。学校内外で成功するためには、精神面のレジリエンス(回復力)を養うことが重要です。
9.自立心と自己規律を育む
指導することも大切ですが、子どもの自立心と自己規律を養うことも同じくらい大切です。時間を管理し、優先順位を決め、自分で課題をこなすことで、学習に主体性を持つように促しましょう。低学年の子供には難しいかもしれませんが、時間の経過とともに、自分で学習するために必要なスキルを身につけることができます。
子供が自分のやるべきことを進められるよう、課題、提出日、学校の教材を管理できるようなシステムを作りましょう。子どもが大きくなるにつれて、徐々に自主性を持たせ、自分の学習に責任を持てるようにしていきましょう。
10.教師とのオープンなコミュニケーションを保つ
担任の先生とオープンなコミュニケーションを保つことは、家庭での学習をサポートする上で欠かせません。先生は、子供の長所や改善すべき点をよく見ており、より成長するための追加の教材や方法を教えてくれます。保護者会に出席し、課題、成績、学校のプロジェクトに関する最新情報を知る事で、子供の学習状況を常に把握することができます。
もし子供がある単元に苦戦していたり追加サポートが必要な場合は、遠慮なく先生に相談しましょう。個別に対応してくれたり追加のサポートを手配するなどしてくれると思います。
最後に
家庭で子どもの学習をサポートすることは、時間と努力と忍耐を必要としますが、やりがいのある充実した時間です。ポジティブな環境を作り、ルーティンを設け、積極的に関わり、自立を促すことで、親は子供の学力向上と生涯における幸福感を大幅に高めることができます。適切なサポートを提供することで、子供は成功に必要な学力を身につけるだけでなく、生涯を通じて役立つ学習への愛情を育むことができるのです。