新興インターナショナルスクール時代
さて、「インターナショナルスクールへの道①」に触れたように、第一子と同じタイミングで第二子も一緒にキンダーから小学校以上も併設している新興インターに編入しました。第二子は日本の保育園から英語知識ゼロの状態でK3に入学しました。2人が通ったキンダーは少人数クラスで、K5は新年度の開始時は10人弱、K3はなんと5人という人数に対し、先生はクラスにメイン・アシスタントと1人ずついたのでとても手厚かったです。先生方に熱心にきめ細やかに指導していただいたおかげで1年間でずいぶん英語力が伸びました。K5からMAP test(readingとmath)を年に2回学校で受ける機会がありましたが、第一子は明らかに右肩上がりでぐんぐんReadingの項目が上がりました。また、IBならではの探求型かつ多面的な学習は親の立場から見ても羨ましいほどとても刺激的でした。例えば、自分でオリジナルの物語を作るというテーマがあるユニットであり、ゴールの製本に向けて、様々な物語を読んで分析、物語のプロット作り、登場人物の作り込み、さらには作者の肖像を撮影するにあたり、プロの作家達がどんな風に撮られていて、自分はどんな風に見せたいかなどを調査・分析するというG1とは思えない程の内容の濃い学習でした。子供も、今まではただ読むだけだった本を様々な視点からアプローチするというのはとても新鮮でもあり、最終的にとても素晴らしい成果物の本が出来上がりました。こういった学習が毎日繰り広げられていたので、子供達は毎日楽しく学び、生き生きと学校生活を過ごしていましたし、親の目線からもこんな教育を受けたかった、、と思えるような内容でした。
ただ、新興インターでは致し方ないのですが、やはりキャンパスが狭かったり専用グラウンドがなかったりなど設備面での不満があったのと、子供たちのクラスでは感じませんでしたが、他のクラスや学年では日本人が多く学校内でも日本語が飛び交っていたりなど、今後の進学に不安もあり、編入後も引き続き元々希望していた老舗インターにアプリケーションを出し、定期的に(ややしつこいくらいに)空き状況などを問い合わせていました。
最終的に、編入してから2年目の時に元々希望していた老舗インターから面接の連絡が入り入学の許可をいただきました。
特に両親日本人のご家庭の場合、年々加熱するインター人気の影響で希望するインターへの入学が厳しくなっています。先が見えない状況で悲観することも多々あると思います。(実際私たちもインター教育を突き進むことを諦めかけました。)
でも、諦めて日本の教育に変更すると、そこからインター教育の道に再び戻るのは老舗インターを筆頭にすごく厳しくなってしまいます。絶望的な気持ちになるかもしれませんが、諦めずインター教育の道を突き進めばいつか道が開ける可能性は高いです。今通っている学校で最大限の努力(勉強ももちろんですが様々な活動)をしていると、自然と入学願書や推薦状に書く内容が豊かになり、選考する側としても魅力的でぜひ来てほしいと思えるような生徒に映ります。
実際、私の第一子もMAP testで好成績を収めてたのも一因だと思いますが、それ以外にも様々な学校での活動に積極的に参加していたのも評価された要因だったのではないかと考えています。
最後に、新興インターについてはマイナス面が取り上げられがちですが、通ってみていい点も多々あったのでここで一部ご紹介できればと思います。(もちろん、学校によって様々なのであくまでご参考までに)
学校の売りとして勉強がわかりやすくアピールしやすい点であるからか、勉強に力を入れているところが多いです。また、日本人だけでなく、日本に在住している中国人や韓国人も多数いるため、彼らも老舗インターへの道が狭き門となっており、結果的に新興インターへと流れるアジア人がとても多いです。アジア人は一般的に教育熱心なご家庭が多いので、そういった環境からも必然的に学校全体として勉強熱心な雰囲気となります。また、よくも悪くも老舗インターへの編入やボーディングスクール・海外留学を考えているご家庭が多いので、様々な教育にまつわる情報交換が盛んで、最新の情報が得られやすく、実際私もとても助けられました。
インター受験ではMAP testを課したり、MAP testのこれまでのスコアを求める学校が多いです。そういった面でも、MAP testを定期的に実施している学校を選ぶというのも大きな選択条件だと思います。
新興インターは全体的に規模が小さいところが多いので、保護者の関わりも多く、色々と学校の方針などに関われる機会もあったりと、学校との距離が近いケースが多い気がします。
学校によって老舗インターも新興もインターも雰囲気が全く違うので、ぜひ学校見学や在校生のご家庭の話を聞いてお子様にとって一番合う学校を見つけていただければと思います。
ISA-Tokyoでも様々な面からサポートし最適な学校をご提案できますので、お気軽にご相談ください。